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stablish1979

  『平成16年度後期指導者講習会』   >平成14年度前期指導者講習会

 指導者講習会も年2回ではありますが、年を重ね相当の回数行いましたが、ここでもう一度何を目的として開催を実施しているかを考えてみたいと思います。当初の合同練習の様相を呈してしかいない時から年を経て「指導者」としてのあり方、心の持ち方や会派独特の技術指導に移ってまいりましたが、当初よりの指導者から今日に至る新しい若い指導者を迎え少しずつ内容にも変化が感じられます。それらの事も加味して真剣に現在、未来の当会の方向性や目的を明確にしておかなければならない時期に来たと解します。当初の指導者も50歳を越え若い指導者も20代後半や30歳代になりました。社会的にも生活全般についても益々多忙となり責任においても一層重くなってくることは今更言うべきもありません。その様な中で指導という社会的貢献を継続していく事自体が精神的、肉体的に重圧を加える可能性が出てまいります。私から申せばさほどの事ではなく「使命感」のみや「目的の欠如」などの精神的負担から必要以上に辛さを感じているのだと解しています。よく「初心」を思い出すことの大切さを示唆されますが今こそ我々もこの言葉の意味や意義をよく考え、一層の情熱や楽しみ目的、目標 を掘り起こさなければ一瞬にしていままで努力してきた会派の存続自体も危うくなってくる事は申すべきまでもありません。各人、各指導者の考え方は千差万別に有りましょうが、今一度全体観を統一して前に進んで行きたいものと望みます。ただ、過去の思案が必ずしも現代に合っているわけではありませんので、同じものであっても前から見るのと後ろや上、下、横、斜めから見るのでは、それらは違った感覚や内容に見えるに違いないと思います。当然、春夏秋冬や昼夜によっても違って当然でしょう。我々も今一度根底から見直す時期かも知れませんし、一部の修正でよいのかもしれませんが必ず何らかの手を打たねばならない時期に来ていることは確かです。今の格闘技はすべくからスポーツでありそれ以下でも以上でもありません。「武の観点」は心の中にしかないものと解しています。社会生活を送る支えとして認識を新たに「胸を張って、毅然とした」態度を持ち、保てるために少しの努力を行おうではありませんか。我々がその心を保てる間は仲間の模範としての指導者であり続けることができるでしょう。最後に人の尊厳は何をどれだけ行って来たか、どれだけ納得出来たかを自身で掴む事です。少し辛抱し、我慢してそして引き換えにそれらを手に入れようではありませんか。

平成16年11月23日                           躰道塾精気会 主幹師範 大濱 正


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